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磐田婚活サロン縁の婚活アドバイザーの藤森れい子です。
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F郎のつぶやき
僕には4歳違いの兄がいる。
小さい頃から面倒見のいい兄は、遊びに行く時
よく僕を一緒に連れて行ってくれた。
男同士だから喧嘩をすれば取っ組み合いになり
当然僕が泣くまでボコボコにされる。
いつか勝てるのではないかと思って挑むのだが
結局一度も勝てずじまいで大人になった。
兄は高校時代から付き合っていた彼女と大学卒業したと同時に結婚をし
しばらくアパート住まいだったが、
僕が結婚をして家を出るタイミングで
二世帯住宅を建て、両親と同居することになった。
ところが、数年後兄の会社が、ベトナムに工場を建設することになり
その現場責任者として海外赴任の辞令が出たのである。
10年は戻れないという事である。
子どもも二人いての転勤。
単身赴任も有りなのだが、兄嫁は家族で行く事を望んだ。
兄嫁は小学校の教員をしていた。
大学時代にボランティア活動でベトナムへ何度か行っていたので
むしろ喜んでいた。
両親も兄一人より家族が一緒の方が安心だと思ったに違いない。
反対はしなかった。
2世帯住宅の部屋を空かしておくのももったいないということで
僕たち夫婦が入居することにした。
兄はまだ住宅ローンを払っていたが、
家賃として破格の兄弟価格にしてくれた。
戻って来たらその時自分たちの家を建てる計画だ。
子どもは自然に任せていた。
僕は高校卒業後東京の大学に進学した。
2歳年下の妻とは、そのサークルで知り合った。
妻は生まれも育ちも東京で、都会生活しかしたことがない。
卒業後僕は、地元に戻り就職したので、しばらく遠距離交際をしていた。
彼女は卒業と同時に僕のプロポーズを受けてくれてこっちに来てくれた。
当然僕以外の人間関係は一からのスタートだ。
元々人見知りなところがあり、自分から何かをするタイプではなかった。
アパート暮らしの時は良かったのだが、
同居した途端、地域の行事に出るように言われ渋々出た時、
悪気はないのだが、近所のおばさんたちにいろいろ聞かれ
それが嫌で一切出なくなった。
祭りは特に嫌がった。
それでもまだよかったのだが、
僕が通勤時間が1時間半かかる営業所に人事異動で
転勤になってから歯車が狂いだした。
新しい部署は、残業が多く自宅に帰るのはいつも11時過ぎ。
このタイミングで妻が妊娠した。
待ちに待った子どもができた。
両親もすごく喜んでくれた。
特に妻の両親にとっては初孫なので尚更だ！
子どもパワーってすごい。
残業と通勤距離の時間も不思議と嫌でなくなった。
残業すればその分給料は増えるので!!
しかし、2世帯とはいえ僕の帰りが遅いのを気にして
母親が夕食を誘ってくれたりするのだが、
妻は遠慮した。
僕が帰宅するまで食事もせず、待っていてくれた。
パートで事務の仕事をしていた妻は、
17時ぴったりに仕事が終わり、買い物をしても18時には家についている。
転勤前は20時には帰宅できていた。
それが、今では部屋に一人でいる時間5時間となったのだ。
僕はさすがにクタクタになって帰ってくるので
食事して風呂入ったらもう起きて居られず寝てしまう。
土曜日も隔週で出勤なので、
異動したばかりで仕事を覚えることが大変で妻のことを
気にかけてあげる余裕がなかったのだ。
それでも、妻は理解してくれていると思っていた。
いや本当のところは、自分のことで精いっぱいだったのだ。
だから、妻の気持ちを考えてあげることができなかった。
妻のつわりがひどく、仕事も休みがちとなり
部屋で一人寝ていることが多くなった。
両親がそんな妻の様子を心配して
安定期に入るまで実家の方が安心ではないかと言ってくれた。
僕もその方がいいと思い、
妻の両親にお願いしたら、妻の両親も二つ返事で受けてくれた。
それを機会に妻は会社を辞めた。
そして、5月のゴールデンウィークを利用して送って行き
休みギリギリまで妻の実家にいて、
そして妻の両親にお願いして戻ってきた。
それが最後、妻が僕のところに戻ってくることはなかった。
実家に帰ってすっかり安心していたことと、
つわりがひどい時だからそっとしておいた方がいいと思って
会いに行くことも遠慮して、もっぱら週末に電話で様子を聞くぐらいでいいと思っていた。
つわりもおさまり安定期に入ったころ、
「そろそろもう戻ってこれる？
いつ迎えに行けばいい？」
と電話したら
「ごめんね。。。
もう戻りたくないの」
と、思いもよらぬ言葉が返ってきた。
何を言っても、泣いているばかりで話ができなかったので
すぐに車に飛び乗り、妻の実家に向かった。
妻の両親は、二人とも穏やかでいつ行っても温かく迎い入れてくれる。
しかし、この日はピーンと張りつめた空気が流れていた。
妻は、つわりがひどいこともあったが
実家に帰って自分が今までどれだけ我慢して生活していたかが
身に染みて感じたという。
僕が毎晩遅いのは仕方がないけれど
一番は地域の関わりの多い土地柄で
悪気がないと分かっていても会うたびに話しかけられ
色々聞かれることが苦痛で仕方がない。
子どもがいるとその付き合いは避けて通れない。
特に一番苦手なのは祭りだという。
たとえお兄さん家族が帰ってきたとしても
この先戻ってあの土地で暮らしていく自信がなくなっていったというのだ。
そこまで思い詰めていたことを僕は全く気が付かなかった。
その後も妻の気持ちは変わることがなく…．
僕たちは離婚した。
あれから、ずっと心の中はぽっかり空いたままだ。
まさかこんなことになるとは。
僕が東京で転職すれば丸く納まるのかとも考えたが、
僕は、東京は遊びに行くのはいいが
暮らす場所ではないと大学時代で分かったのだ。
今度は僕が潰れてしまう気がした。
育った環境の違いは本当に大きいという事をつくづく感じた。
来年、兄夫婦の帰国が決まり、
僕もこの家を出ようと考えている。
両親は、下に一緒に住めばいいと言ってくれるが、
居候みたいで気が引ける。
そんな時、妻、いや元妻から連絡があり、再婚することを聞かされた。
相手も再婚だそうだ。
子どもをとても可愛がってくれて、子どももなついているという。。
ショックだったし複雑な気持ちにもなったが、心のどこかでほっとする自分もいた。
再婚するんだ…….。
彼女も前に進んだんだな。
僕も前に進むこと考えようかな。
今度は、絶対地元の人がいい。
地元で再婚相手探してみようかな。
ちょっとネットで検索してみるか。
この話はもちろんフィクションです。
F郎さんも架空の人物です。
こんな理由で離婚になる？
と思われかもしれませんが、
住めば都と思って土地に積極的に馴染める人は大丈夫だと思うのですが
土地柄が合わないと感じてしまうことほど苦痛なものはないと思います。
離婚が必ずしも正解でない場合もありますが、
やり直しはその気になればいつでもできます。
F郎さん、気持ちを切り替えて
今度は地元で婚活してこの先一緒に生きるパートナーを
是非見つけて幸せになっていただきたいですね。
架空の人ですが(^^;)
♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥～♡～♥
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諦めたらそこでおしまいですが
諦めなかったら
可能性は広がります。
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